2020年05月20日 18:55

UR都市機構とナオス・テックは、施工音低減や廃材抑制などを可能とする、リフォームに適した「フローリング用床張りシート施工方法」を開発した。

「床張りシート施工方法」は、フローリングリフォーム工事における、コスト・工期・クレームなどの問題を解消する新たなフローリングリフォーム工法。本工法は従来のフローリング床改修の施工方法と違い、「切って、張る」だけの施工方法。既存のフローリングを撤去する工程がないため、廃材を出さずに、工期の短縮、低コストでの施工が可能になる。また、簡便な施工方法であり、音の出る機材を使用しないことからも、リフォームに適した工法であると言える。

本工法に用いるシートは、フローリング柄が印刷されたオレフィンシート(約0.2mm厚、凸版印刷の協力により開発)で、耐久性・耐水性に優れ、表面のデザイン性も高いため、既存のフローリング床の他、上り框や床見切り等の細かな箇所への施工に加え、階段のリフォームも美しい仕上がりになる。

本シートの接着面の糊(オカノの協力により開発)は、研究と実験を重ねたことで、最適な粘着力を発揮し、施工性も高いものに。平温での実験に加えて、床温度を上昇させ耐久性と粘着力を試験した結果、床暖房の入っているフローリングへの施工も可能となった。