2020年04月17日 19:01

農業法人ジャパン・ファームプロダクツ(奈良県葛城市)がカンボジアで手掛けた無添加/無糖ドライフルーツが、4月21日からナチュラルローソンの店頭(一部店舗除く)で販売開始される。

砂糖や添加物を大量に使う工業型製品のドライフルーツと異なり、自然な無添加ドライフルーツは、緻密な乾燥温度や時間の調整、原材料の熟度の目利き、乾燥までの下ごしらえなど、独自のこだわりの製造技術が必要とされる農産加工品。それ故、店頭での高い価格に驚くこともしばしば。

そこで同社は、そのこだわりの日本式手づくり技術を発展途上国のカンボジアに移転した。現地のドライフルーツ工場と提携し、日本人の農業/農産加工技術者が現場に張り付いて、スタッフの教育と、独自の製造ラインを組み立てるところからスタート。無添加ドライフルーツにもっとも適した原材料の品種選定や熟度の研究からはじまり、日本ならではの品質への細かな拘りなど、2年近くをかけて現地での独自製法と日本への流通を確立した。

また、日本の地方産地と連携し、産地で起こる食品ロス問題の解決に向けた取り組みも開始。キズやサイズが合わずに市場に出荷できない、いわゆる「規格外品」を産地から船便でカンボジアの同加工場に輸出し、日本の柿やみかんを現地で丁寧に無添加ドライフルーツに加工した。今後も、より多くの人に果物がもつ自然本来の風味や甘みを届けるため、日本と途上国を繋いで、現地の人と共に新しい農業や農産加工の形を作り続けていく。