2020年04月08日 12:37

プレカルは、4月1日より、オンライン事務員による薬局の処方箋入力代行サービス「precal(プレカル)」のβ版サービス提供を開始した。

同社代表の大須賀さんは薬剤師として薬局を経営、その中で事務作業の多さを痛感した。本来、薬局の入力作業は事務員の業務だが、ドラッグストアでは薬剤師が担当する場合が多く本来の薬剤師業務を圧迫しているのが実情だ。処方箋の発行枚数は年間8.4億枚に上り、薬局の業務フローの中でその入力作業は大きな割合を占めている。「処方箋入力」は薬剤師の専門知識が必要な業務で、作業時間は1店舗あたり1日に約4時間にも及ぶ。さらに、処方箋は入力項目が多く、病院によってその型式がバラバラであったり、記入ルールも複雑で薬局毎にコード体系に違いがある。そこで、様々なフォーマット、コード体系に対して柔軟に対応できる処方箋入力の代行サービス「precal」を開発した。

「precal」は薬局最大の事務作業である処方箋入力作業を自動化するサービス。薬局から処方箋データを送信すると、オンライン事務員が遠隔で入力業務を迅速に代行する。既存のOCRやQRコード読み取りでは難しい、手書き処方箋などの入力対応も可能だ。今般、新型コロナウィルスの影響で薬局のスタッフは疲弊し、感染リスクにも日々晒されている。「precal」を利用して薬局事務員をオンライン化することで、スタッフの感染リスク軽減も期待できる。

precal