2020年03月12日 14:52

津南醸造は、3月12日に新銘柄「郷(GO)」を発売する。
豪雪地津南の中でもさらに山の奥にある津南醸造は、雪のめぐみ、大地の恵みをふんだんにうけ、自然の力を蓄えた力強くも優しい味わいの清酒を生み出す。また、津南町は新潟県屈指の酒造好適米「五百万石」の生産地として有名で、津南醸造自体、多くの地元酒米生産者が株主となって誕生した酒蔵だ。
津南町は、東日本大震災翌日の2011年3月12日におきた新潟・長野県境地震による災害で大きな被害を受けた。震災から9年を経て、小さな町が復興を遂げるのは厳しい現状も多い中、これからの世界に向けた新しい復興の形を示す象徴として、地元生産者と地元酒蔵である津南醸造が新しい日本酒を作り上げた。新しい銘柄も、津南産の五百万石を使用した清酒となる。
越後の山々や河岸段丘に囲まれた津南には周辺に様々なさとがある。妻有郷、秋山郷、など、郷のつく地域にはそれぞれの文化があり伝統がある。新銘柄「郷」は、その郷の思いを日本酒に込めて、また新たなスタートで前に進むという意味(GO)を込めた。新潟のお酒は食事に合う食中酒が多いと言われるが、シーンに合わせて、雪の恵みを最大限にした最高品種「郷 GRAND CLASS」、食事に合わせて飲みやすい新酒「郷 DINER」、デザートに合わせて飲みやすい新酒「郷 DOLCE」の3種類をラインナップに揃えた。
同社は今回、経営体制の一新とともに新しい銘柄の酒を発売するとともに、津南の地域性を表現するホームページも変更し、さらなる飛躍の一歩を進む。