2020年03月06日 09:43

成田国際空港では、利用者の空港体験価値を高めるべく、日本の魅力発信や空間演出に取り組んでいる。この度、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)と共同で、同館所蔵の江戸図屏風の高精細画像をもとに、ファブリック素材で製作された内照式の「光る江戸図」及び2台の「解説用ICT機器」を空港内に展示する事業を実施。利用者に、日本を感じてもらえる空間を提供する。
展示される江戸図屏風は、江戸時代初期の江戸市街地および近郊の景観を画題として、そのなかに江戸幕府第三代将軍徳川家光の事蹟を描き込んだ、六曲一双の屏風で、成立期江戸の景観を描いた数少ない史料のひとつ。国立歴史民俗博物館所蔵だが、成田国際空港には本屏風の高精細画像をもとに、ファブリック素材に印刷したものを設置する。
また解説用ICT機器として、キャラクター召喚装置であるGateboxとコミュニケーションロボットのSotaを設置。両機器とも、言語選択ボタンを押すことで、日本語、英語、中国語、韓国語の4つの言語で屏風の解説を聞くことができる。Gateboxでは、国立歴史民俗博物館3Dキャラクターの「もみちゃん」が解説する。
展示日は、2020年3月12日(木)~6月末までを予定。展示場所は、第2ターミナルの出国手続き後エリア (「NARITA SKY LOUNGE 和」内)。なお、本展示は第2ターミナル出国手続き後エリア内に設置されるため、第2ターミナルから国際線で出発する人のみ、見ることができる。