2020年02月19日 18:50

ADKクリエイティブ・ワンの「モビリティチーム」は、毎年実施しているドライバーについての定点調査「EX-Drivers」で、高齢ドライバーへの認知機能チェックを実施し、認知機能の低下状況と高齢ドライバーの運転傾向や意識、所持している車の種類などを調査した。

それによると、高齢ドライバー中、危険群とMCI(軽度認知障害)の恐れがある人が2割以上出現。また、高齢ドライバーで近々に免許返納を検討している人は全体の5% であることが分かった。また、危険群の約50%は「バック・車庫入れ時」「周囲にいるクルマ等が見えない」でヒヤリハットを経験しており、「ハンドル操作」「ギア」「アクセルとブレーキ」「逆走」など重大なミスも出現していた。

さらに、認知機能検査で「認知症のおそれがある(第一分類)」でも、医師から認知症だと診断されなければ運転し続けたいという人が、高齢ドライバー全体の15%いた。また、交通が不便なエリアの居住者ほど、免許返納に慎重であることも判明。危険群、MCIの疑いがある人ほど、長い年数同じ車・「低年式」の車に乗り続けており、安全装備の装着は、危険群/MCIの疑いがある人でも全体の25%以下だった。

加えて、高齢化するほど、運転に対する自信があることや、高齢ドライバーが運転をやめる年齢として意識するのは「実年齢プラス10歳」であることも分かった。