2020年02月10日 16:28

アデコは、4月1日付けで「同一労働同一賃金」の導入が義務付けられている大企業で人事業務に携わっている500人を対象に、勤務先の企業における同一労働同一賃金導入に向けた準備の進捗状況と、導入後に正社員および非正社員の待遇がどのように変わると見込んでいるかについて調査を行った。

まず大企業の人事担当者500 人に対し、「勤務先では、同一労働同一賃金の導入についてどのように対応するか、方針は決まっているか」と質問したところ、全体の7割以上にあたる72.6%の企業で対応方針が決定していないことが分かった。前回調査時にも73.0%が「対応方針が決定していない」と回答しており、全体としては方針の決定に関する進捗がほとんどないという結果になった。

一方、対応方針が決まっていると答えた人事担当者293人の回答を見ると、6割以上となる60.8%の企業で、非正社員の基本給が現在に比べて増える見込みであることが分かった。非正社員の基本給が「増える」と回答した人事担当者の割合は、前回から8.7ポイント増加。正社員の基本給に関しては、71.0%が「変わらない」と回答した。

さらに、賞与については、非正社員の賞与について「現在は支給していないが、同一労働同一賃金の導入により新たに設ける予定」と答えた人事担当者の割合は前回から4.6ポイント増加。正社員の賞与に関しては「変わらない」が72.0%ともっとも多く、前回の66.0%から6ポイント増となった。