2020年02月05日 17:10

ボーダレス・ジャパンは、家族の介護をしている20~30代を対象にした日本初の転職支援サービス「Yancle(ヤンクル)」を2月4日に開始した。
現在、日本では若くして親や祖父母、きょうだいのケアを担っているヤングケアラー、若者ケアラーが大勢いる。そのうち、介護をしながら働いている人(有業者)が346万人、40歳未満は約37万人いると言われているほか、介護を理由に年間2万4000人もの人が離職しているというのが実態だ。
同社では、仕事と介護の両立に悩む人に対して、より両立しやすい状況を作り出すために、介護している人に特化した転職支援サービスを立ち上げることにした。「介護をしながらでも、当たり前に働ける社会を創り、日本の若者の未来を築く」。「Yancle」では、介護と仕事で不安を抱える人の転職をサポートし、解決の一助となれることを目指す。
本サービスでは、家族の介護経験が14年以上あるキャリアパートナーが相談相手となる。経験者だからこそ、介護状況を本当に理解した上でのキャリア相談が可能だ。また、介護が必要な家族の病気や介護レベルを理解したうえで、本人の希望に合わせたキャリアプランを提案する。紹介する企業は、「介護に理解があるか」「介護しながらでも働きやすい環境か」など、企業にヒアリングを重ねて選定。介護との両立を実現している人がいる会社はまだまだ少ないため、小さな子どもがいる親が働きやすい職場も候補にしている。