2020年02月03日 16:01

AGRIST(アグリスト)は、AIを活用した農産物の自動収穫ロボットを開発し、1月からビニールハウスでの運用を開始した。

日本の農業者の平均年齢は67歳。高齢化が進むと共に、農業の担い手不足という危機を迎えている。農家に調査したところ、農家は農作業の50%以上の時間を収穫・出荷作業に費やしている。農業所得を向上させるためには、収穫作業を省力化・効率化する必要がある。

アグリストでは、農業の担い手不足と高齢化という課題解決のためにAIを活用した農産物の自動収穫ロボットを開発している。宮崎県児湯郡新富町の若手農家は、スマート農業の実践と収益拡大を目指し、月1回の勉強会「儲かる農業研究会」を開催している。その会員でもあり、JA児湯の理事を務めるピーマン農家・福山望さんとアグリストは、ピーマンの自動収穫ロボットの共同開発を行い、1月から福山さんの農場でロボットの運用を開始した。

同ロボットは、「ハウス等で使用し、野菜等を自動で収穫できる吊り下げ式のロボット」としてPCT国際特許出願を行い、今春から生産販売を開始。従来の地面を自走する方式の収穫ロボットの課題を解決する、農家の声から生まれたロボットだ。農業の現場から農家と共に、シンプルで低価格な自動収穫ロボットを開発し、生産者の収益を2倍以上に向上させ、日本の農業所得の向上に貢献することで、持続可能な農業とまちづくりを目指す。

AGRIST