2019年07月26日 17:49

テクダイヤは特殊加工を施したディスペンサーノズルで、乳がん手術における、3Dプリンティングを用いた乳房再建に貢献した。
従来の乳房再建手術は、シリコンインプラントによる再建や、患者の弁を使用した自家組織による再建が一般的だが、複数年ごとのインプラント交換や胸以外にも傷跡が残るなどの課題があり、第三の乳房再建方法が求められていた。Bellaseno社(独)では、ポリマー材を3Dプリンターで精巧に印刷したインプラントを製造。インプラントを患者自身の体脂肪で組織形成する技術の開発で、長期的な投薬や度重なる手術によるリスクを回避することが可能となった。
そこで精密な3Dプリンティング技術が必要となり、テクダイヤ製のディスペンサーノズルを採用。同社は先端150μmディスペンサーノズルの先端端面をラップ研磨、また流動性を高めるためにシリンジとノズルを同口径化することで、Bellaseno社の技術開発成功に寄与。現在、前臨床段階ですが2020年を目途に、順次病院などに設置予定。