2019年05月23日 16:29

2019年都市住宅学会賞・業績賞の選考において、大阪府住宅供給公社が実施している「ニコイチ」の取組みが高く評価され、「都市住宅学会賞・業績賞『都市住宅学会長賞』」を受賞することが決定した。

「ニコイチ」とは、隣り合う2つの住戸を1つにつなぎ合わせ、既存の間取りから大きく形を変えたプランにリノベーションをする公社独自の取り組み。同様の事例は他の企業でもあるが、公社では住戸プランを建築家等から広く公募することで、多様なライフスタイルを提案するコンセプトを持つ、創意工夫に満ちたプランを実現している。

審査においては、コンペ形式で住戸のニコイチ化に取り組み、4年間で32戸の空家を子育て世帯に対応した住戸にリノベーションしたこと、採算を考慮し、一定の戸数を確保して事業公募する等、過去の実績を踏まえた工夫が認められること、さらに茶山台団地においては、ニコイチの取組みを空家の総合的対策とあわせて実践している点などが評価された。