2019年05月23日 09:22

デンソーウェーブは、東京都交通局と共同開発した新型QRコード「tQR」を用いたホームドア開閉制御システムが、都営地下鉄において初めて浅草線で採用された。
国土交通省の発表によると、ホーム転落事故防止を目的に、2020年までに全国で800カ所の駅へのホームドア設置を目標に整備が進んでいる。本システムは1編成ごとに搭載される通信制御機器の代わりに、QRコードと駅ホームのスキャナーを用いるため、安価かつ車両の改修工期が短いのが特長だ。tQRが印刷されたラベルを車両扉に貼るだけなので、車両側の大規模な改修を伴わずに制御システムを設置できる。また、車両側ドアの制御のみでホームドアの連動開閉が行えるので、ホームドア開閉による駅停車時間の延長を抑制する。
本システムは、東京都交通局によると6月8日終車後より、新橋駅2番線ホームからこのシステムと連動するホームドアが順次設置され、10月頃から新橋駅での運用開始が見込まれている。