2018年10月25日 06:29

理経は、バーチャルリアリティ(VR)を活用し、煙中での火災からの避難を疑似体験できる新製品を11月より提供開始する。

新製品は、2017年4月より理経が提供している「避難体験VR」の内容を全面的にリニューアルの上、より実態に近い煙の動きを伴った火災環境をVR空間上で再現した。本コンテンツの開発は、火災避難を研究している東京理科大学大学院 関澤教授が監修している。

製品(モデル名:RIVR-J)は、火災現場の視界不良や避難方法を体感するもの。火災の煙による視界不良や、避難時に有効な判断要素を体験型で学ぶことができる。煙の状況は時間経過とともに変化し、またしゃがむことで目線が変わるなど、実際の火災避難時の状況に近い内容を再現している。避難行動の判定機能を有し、多様なVRゴーグルに対応可能。実運用を想定したシステム構成、複数人での同時体験に対応、多言語対応するのが特徴だ。

今後は隊員向け訓練領域での本技術の活用を目指す。