2018年06月21日 16:02

日本初の水中ドローン専業メーカー「FullDepth」は、自社開発の遠隔無人探査機(ROV)「TripodFinder」を用いて、小型ROVでは世界初となる神奈川県・相模湾沖、深海1,000m付近に到達、深海生物の調査を行った。

TripodFinderは、サイズ・重量ともにコンパクトに設計された可搬型のバッテリー駆動ROV。運用に必要なものはROV本体とPC、そしてその二つをつなぐ通信用のテザーケーブルのみとなっており、手軽に水中調査を行うことができる実証実験機となる。

調査では、船上の深度計測器において1,000mを指し示す海域にて水中ドローンを投下、約30分かけて深海981mに着底。バッテリー駆動ながら1時間以上に渡り付近の生物調査を行い、タカアシガニやエゾイバラガニ、ウナギやクラゲの仲間とみられる生物など、15種類以上の深海生物を確認することができた。

同社ウェブサイトでは本調査の模様をまとめた記録動画をアップロード。また生物の詳しい情報などを交えた動画も順次公開する予定。