2018年03月09日 15:15

トヨタ自動車とJapanTaxiは、KDDI、アクセンチュアと共同で「配車支援システム」を開発。東京都内で試験導入を開始した。本システムに使われるタクシー需要予測技術は、人工知能(AI)を活用して東京都内500mメッシュ毎のタクシー乗車数を30分単位で予測するもの。
本システムは、タクシー運行実績や人口動態予測だけでなく、タクシー需要への影響が大きい気象、公共交通機関の運行状況、大規模施設でのイベントなどのデータをAIに取り込み、需要の大小に応じた複数の学習モデルを適用。このタクシー需要予測技術の精度を東京都内で検証した結果、正解率94.1%という高い精度を実現できた。
今回の試験導入では、実際に本システムを利用したドライバーの2月の売り上げが、平均で前月よりも1日あたり20.4%増え、ドライバー全体の増加率9.4%を上回る成果が出ている。今後順次、試験導入するタクシーを数十台に増やして2018年度中の実用化を目指す。