2017年07月05日 09:52

ユニセフ(国連児童基金)は、西部・中部アフリカを移動する人々は毎年1,200万人、うち半数以上が子どもであり、75%はサハラ以南のアフリカに留まり、ヨーロッパを目指す人は5人にひとりに満たないことを明らかにした。
報告書では、西部・中部アフリカの子どもや若者の移民の数は、複数の要因により今後も増加するとされている。要因として挙げられるのは、急増する人口と都市化、経済開発の不公平性、長期化する紛争、脆弱な政府および最も弱い立場にある人々を支援すべき制度の能力不足など。さらに気候変動も、西部・中部アフリカの人々が故郷を離れる主要な要因であり、この地域の気温は、今世紀中に、世界の他の地域の1.5倍以上高い、3度から4度上昇すると推測。
報告書では、関係国の政策立案者に対し、いかなる移民対策においても常に子どもを中心に据えることを提案している。