2025年10月23日 15:40

Quantum Meshは、業務DXロボットを開発するugoと業務提携。日本の製造業の現場データを安全に守るためのロボットとエッジサーバー連携によるエッジコンピューティング基盤に構築に取り組む。

本提携では、Quantum Meshが提供する液浸冷却システム「KAMUI(カムイ)」を用いた分散型エッジデータセンターと、ugoのロボットがネットワークを介して連携。ロボットが生成・収集する操作ログやセンサー情報、模倣学習データなどをエッジサーバーに送信し即時処理することで、低遅延で信頼性の高いリアルタイム制御を実現する。これにより、従来クラウドサービスへ送信していたデータ処理を現場設備内で完結し、情報漏洩リスクの大幅な低減にもつながる。

両社は年内をめどに実際の生産現場における実証実験に着手し、ロボットとエッジAIの最適連携モデルを検証。2026年内にサービス化し、安全で効率的なスマートファクトリーの全国展開を目指す。

ugo代表取締役CEOの松井健さんは「製造現場でのロボット利活用を通して取得されるロボット稼働データ、操作ログ、センサー値、模倣学習データ等は、現場の重要な機微情報であり、低遅延かつセキュアに管理する構成が不可欠。今回の提携により、工場内のエッジでリアルタイムに処理・蓄積できる環境を整え、データの持ち出し最小化と運用信頼性を両立し、製造現場におけるフィジカルAIの社会実装を推進していく」と述べた。