2025年10月14日 18:50

追手門学院大学は、大学公式アプリ「OIDAIアプリ」向けに、生成AIを活用した新機能「AIアカデミックアドバイザー(仮称)」を新たに開発した。「OIDAIアプリ」の最新版となるバージョン6.0として、2026年3月に正式にリリース予定。
本機能は、日本で初めて大学独自アプリにマルチエージェント構成の学生向けAIアドバイザーを実装するもの。統合データベースと呼ばれる個々の学修データや行動データ、就職情報などを集約したデータベースを基盤に、生成AIが学生一人ひとりに最適化された学修支援を提供。学生がバディエージェントに相談をすると、相談内容に応じて各領域に特化したエージェントが回答を生成する。
このマルチエージェント構成の仕組みは、従来の単一エージェントによる構成と比較して、正確性(精度の高い応答)、保守性(応答の改善のし易さ)、拡張性(新しい分野への拡張)の点で優れている。
また学生のCXを重視。「Inspire」「Personalize」「Bridge」の3つを開発原理に掲げ、全てを本アドバイザー上で解決しようとするのではなく、学生の気づきや挑戦を促し、教職員による丁寧な支援を必要とする場面では、対人支援に適切に繋げていくことをめざした。
今後は、現在学内で利用されているα版での試行を開始し、12月ごろ本番環境に近いβ版をリリースする。2026年3月の正式リリースをめざし、学生・教職員へプレテストを行い、フィードバックをもとに精度の向上を図っていく。