2025年10月14日 15:44

旧香川県立体育館再生委員会は、香川県による旧香川県立体育館(通称:船の体育館)の解体方針に対し、アンケートを実施。その結果を発表した。

同委員会はこれまで県や議会への提案、監査請求、陳情を通じて保存再生を求めてきたが、行政の姿勢に変化は見られず、9月に解体公告に対する応札があった。そこで、再生委員会の今後の活動の方向性を、民意を反映した形で「司法の場へ移行するか、活動を一旦見直すか」決定するため、このたびアンケートを実施した。

アンケートでは、すべての年代において約9割という高い割合で、活動を司法の場へと移行することに対して肯定的な意見が示された。この結果は、委員会が問いかけた「司法に地域資産の価値、税金の意味、民主主義の手続きを問うべきか」に対し、市民が強い関心と明確な意思を持っていることを示している。

特に回答者の半数以上が香川県内からであったことは、この問題に対する香川県民の高い関心と危機感を裏付けている。寄せられた自由意見には、丹下健三さん設計の旧体育館が持つ文化的な重要性を守りたいという思いに加え、香川県が進める解体プロセスの不透明さに対する疑問が反映されていた。

本アンケート結果を重く受け止め、旧香川県立体育館再生委員会は、今後の方針を検討していく。

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