POJ Studioは、京都・五条に新たな拠点を構え、8月29日よりオープンした。築100年以上の町家を改修した三階建ての空間は、工芸を「見る」「触れる」「体験する」場として生まれ変わり、国内外の来訪者を迎え入れる。

日本各地の職人と協働し、伝統の技や感性を現代の暮らしに自然と溶け込むライフスタイルプロダクトを届けている。新店舗の空間では、日本の職人技が随所に息づいている。和紙作家・ハタノワタルさんによる和紙家具や仕上げ、畳職人・横山充の丁寧な手仕事、さらに入口の提灯や暖簾、国産木材を用いた什器など、すべてがPOJ Studioとゆかりのある職人たちの技と感性によって形づくられている。

POJ Studioの新拠点では、金継ぎワークショップで器の修復を学ぶことができ、リペアサービスを利用すれば、大切な器を修復に出すことも可能だ。日本各地の職人が手掛ける工芸品を間近で見て触れ、それぞれの作品に息づく職人の技や物語を味わえる。季節ごとに開催される作家展では、さまざまな工芸や作家に出会い、その魅力をより深く体感できる。

最新の展開として、商業・住宅向けのインテリアコンサルティング「POJ Studioインテリア」に加え、京都・京北での木工見習いプログラムなど、職人技術を継承し文化の再生につなげる教育プログラムも開校予定。既存の小売、Eコマース、金継ぎ見習いプログラムとあわせ、新拠点を通じて幅広発信している。