2025年09月09日 16:10

Captain Ambulanceと地元出身のクリエイターを中心とした制作チームは、9月9日「救急の日」にあわせ、全国における「民間救急」の認知度拡大を目的とした啓発ポスターを共同制作・公開した。
全国的に消防による救急出動件数は年々増加しており、過去最多を更新し続ける地域も少なくない。人口の高齢化や独居高齢者の増加、さらに軽症案件での119番利用が相次ぐことで、救急医療体制は逼迫している。このままでは、本来救うべき重症患者の救命率低下につながりかねず、社会全体にとって喫緊の課題となっている。
こうした状況のなかで、民間救急は消防救急を補完し、入退院や転院搬送など計画的な利用にも対応できる有益なサービスとして注目されている。予約制によって利用者の利便性を高めるとともに、119番の出動を軽減し、救急医療の持続可能性に貢献できる存在。一方で、その社会的認知度は依然として低く、十分に理解・活用されていないのが現状。そこで今回の啓発ポスターは、民間救急の存在意義を広く一般市民や関係機関に伝え、社会全体での適正利用を促すことを目的に制作された。
本プロジェクトには、過去にJAA広告賞を受賞したチームが再集結。「救急の日」にあわせて発信することで、一人でも多くの人に民間救急の存在を知ってもらい、地域社会全体で救急医療を守る機運を高めたいという思いを込めた。デザインは医療機関や官公庁に無償で提供し、地域における救急需要対策事業の一環として活用して欲しいと考えている。