2025年09月04日 16:27

ヴイストンは国際電気通信基礎技術研究所(ATR)と共同で、柔らかい毛皮素材で構成され、自動対話や遠隔対話を通じて着席者とコミュニケーションを行う「未来の椅子」を試作した。本試作品は、大阪市此花区夢洲で開催中の2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における「大阪のものづくり おもろいミライ展」にて展示する。

「未来の椅子」は、可愛らしいクマの外観を備えたロボットシステム。本ロボットには遠隔対話や自動対話のシステムを搭載可能で、着席者と会話を行うことができる。また、着席者を優しく抱擁することができる腕部の可動軸を搭載しており、会話に加えて物理的な触れ合いを通じたコミュニケーションを実現。

ロボットのスピーカーやマイクは着席者の耳元近くに配置されており、椅子に座ったまま自然な姿勢で会話することが可能。椅子の形状であることで、設置場所や運用方法に制限が少なく、たとえば公共施設などでの設置・運用などが視野に入ることも大きなメリット。

本ロボットは、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)にて開発された、人を抱きしめて頭を撫でるロボット「Moffuly(R)-II」から派生した試作品。ヴイストンでは、ATRが先導している「人とロボットとの触れ合い」に関する研究について、これをより広く行うための具体的な方策をATRと共同で模索。オープンプラットフォーム化を目指す取り組みの一環として本試作を実施している。