2025年08月26日 09:01

ローカル・インキュベートは、上山市駅前のお土産屋「風月堂」を再生し、カフェ・シェアキッチン・物販スペースを備えた「シェアする町屋」を10月にオープン。8月9日~31日までクラウドファンディングを実施中だ。
上山市中心市街地では、観光動線の変化や空き家の増加が課題となってきた。観光客はかつて団体旅行で駅から温泉街へと流れていたが、近年はマイカー利用や直行バスが主流となり、駅前に立ち寄る人は減少。市の調査でも、駅前商店街の空き店舗率は年々増加している。こうした状況に対し、国土交通省の「空き家対策モデル事業」に採択され、駅前の空き家活用を通じて再び人を呼び込む拠点づくりを進めることとなった。
シェアキッチンは、日替わりで飲食営業や菓子製造を行いたい人向けのキッチン。「副業でチャレンジしてみたい」「最初からお店を持つのは不安。でも一度試してみたい」そんな人の「はじめの一歩」を後押しする場所となる。かみのやま温泉駅前の立地を活かし、常設営業のカフェも設ける。「低コストで自分の店を持ちたい」という人に向けた、飲食テナント枠。観光客の玄関口として、また地域の人にとっての「日常の居場所」として、この空間を育てていく。
チャレンジキッチンやカフェから生まれた商品を、店内で販売できるスペース。また、山形県内の魅力あるローカル商品や、銘菓・加工品・お酒に合うおつまみなどもセレクトして販売する。
上山・風月堂プロジェクトの所在地は、山形県上山市矢来1-3-1。オープン予定は10月。