2025年08月20日 12:17

OZUは、野外フェスティバルや大型イベント会場で長年課題となっていた屋外トイレの待機列問題を解決する統合型ソリューション「OASIS PASS」の開発を開始し、8月より実証実験を順次実施する。

大型イベントの動員数増加に伴い、屋外トイレの「長時間待ち」「衛生状態のばらつき」は顧客満足度を低下させる主要因となっていた。「OASIS PASS」は、リアルタイム混雑可視化、ダイナミックプライシングを活用したプレミアムトイレ、そして無料トイレをまとめて管理し、利用者・主催者双方の体験価値を大幅に向上させる。

「OASIS PASS」では、トイレ付近に配置された専任スタッフがSNS等で混雑状況を発信し、AIで混雑予測を算出。来場者はWebアプリで待ち時間・最寄り空きトイレを即時確認可能。スタッフは行列整理、バリアフリーサポート、簡易清掃まで行い、快適性を維持する。また、混雑度や時間帯に応じて利用料金を最適化し、緊急度の高い来場者にも選択肢を提供。QRコード/タッチ決済に対応し、キャッシュレスでスピーディに入室できる(今後はウォシュレット・手洗い一体型の高機能個室の導入も視野に入れている)。さらに、主催者向け管理画面で無料・有料トイレの稼働状況を一目で把握。混雑が集中する前にスタッフへ自動アラートを送信し、行列発生を抑制。利用統計データは次回開催のレイアウト最適化に活用可能だ。

今夏以降、大型フェス・花火大会での導入にむけ、順次サービス網を拡大予定。さらに、多言語UI・広告連携機能を拡張し、スポンサー協賛モデルも開発に向けて動いている。