2025年08月20日 09:06

緑の森博物館では、毎年恒例の「食育体験教室田んぼでお米を作ろう」を開催中。5月の田おこしから始まったお米づくりも佳境に入り、9月7日には参加家族による案山子づくりが行われる。
この体験教室では、機械を使わず手作業で、しかも無農薬でお米を育てている。全6回の作業は参加者にとって楽な作業ではないが、毎回多くの家族が汗を流しながら取り組んでいる。田んぼがある西久保湿地は狭山丘陵の谷戸を利用した場所で、お米づくりを通じて田んぼ周辺の生きものたちとも出会うことができる。参加者からは「子どもが土に触れる機会がなかなかないので貴重」「お米の大変さがよく分かった」といった声が聞かれている。
各家族が持ち寄った材料を使い、工夫を凝らした個性豊かな案山子を制作。午後には「案山子コンテスト」も開催され、「スズメがびっくり仰天するで賞」「お米が豊作になるで賞」「案山子として流行りそうで賞」の3部門で競う。当日は午前中から夕方まで、にぎやかな一日となる予定だ。
当日は早稲田大学教授による古代米ミニ講座も開催。田んぼの一角で栽培している赤米の試食も行われ、現代のお米との違いを実際に味わうことができる。この取り組みは単なる体験活動にとどまらない。継続的な米づくりによって狭山丘陵の谷戸の自然環境や昔からの農の風景を守ることにもつながっている。
第4回目となる「案山子づくり」は、9月7日10時〜15時開催。