2025年08月13日 16:16

特定非営利活動法人DENTOは、2024年より「DENTOサポートプログラム」を実施しており、本年度第2回目となるプログラムの受賞者を決定した。5月27日~6月30日までの公募期間において合計21件が応募。その中から若手職人支援(弟子育成)プログラム受賞者3社が決定した。
そのうち「金剛組」は、1400年以上にわたり神社仏閣の建築に携わってきた、約100名の専属宮大工を擁する、世界最古の企業。「宮大工」による伝統建築技術は、ユネスコ無形文化遺産にも登録された高度な技術であり、世界的にも高い評価を得ている。しかし、長年の修行と高度な専門性を要する稀少な技術であることから、現在、後継者不足が深刻な課題となっている。
この技術を未来へつなぐため、同社は2021年に若手職人育成のための「匠育成塾」を開設した。20歳以下の塾生を対象に、現役の棟梁が講師となり、約6カ月間にわたり実技と講義を実施。卒塾後は、各棟梁のもとで弟子入りし、実践を通じて技を深めていく。木組み・墨付け・道具の扱いといった基礎を体系的に学べる仕組みにより、塾生の理解と定着率の向上が実感されている。
そのほか「中村ローソク」「南條工房」が受賞。またDENTOアワーズ:工芸アワード(商品・作品)受賞者として金工作家の須佐真さん、伝統と現代の融合を志向する木工プロダクトを展開するMORI KOUGEIさんが選ばれた。詳しくは第2回DENTOサポートプログラム概要へ。