2025年08月13日 12:02

グリーンコープは、職員が全国の生産者のもとで農作業に従事できる独自の社内制度「農産研修」を実施している。2023年の開始以来の実施件数が、7月終了時点で累計90件に到達し、今年10月には累計100件を突破する見込みとなった。

「農産研修」とは、全国の生産者のもとをグリーンコープの職員やワーカーが訪れ、収穫や袋詰め、草刈り、植え付けといった多様な農作業を体験する、独自の研修制度。作業を通じて生産者と職員が交流し、職員は生産現場への理解を、生産者は一般の消費者・流通事業者への理解を深める相互理解と、信頼関係を築くことを目的としている。

参加者が負担する費用はゼロ。交通費・宿泊費、研修受講料などの費用はグリーンコープが負担し、業務の一環として参加できる制度設計となっている。2023年の開始以来、2024年度末まで約80回開催され、のべ200名以上の職員が参加。2025年度も北海道から沖縄まで全国の産地から100件超の受け入れ要請があり、その中から40件を選定、年間を通じて実施を予定している。実施実績は年10月で100件を超える見込み。

各研修は、生産者ごとに5名前後の参加者が数日間宿泊しながら参加。受け入れる生産者からは「顔の見える交流ができて励みになる」「現場の課題を直接届けられる貴重な場」との声が、参加した職員からは「作物の背景にある努力やこだわりを知り、産地への敬意が深まった」といった感想が寄せられている。