2025年08月06日 09:03

片山文三郎商店は、8月5日、京都・四条烏丸近くに位置する本店をリニューアルオープンした。
本店舗は1935年に竣工され、今年で90周年を迎える。また、同社は1915年3月3日に創業し、本年で110周年を迎えた。これを機に、長年愛されてきた京町家の本店を長く大切に使ってもらうために改修を施し、新たなスタートを切る。同店は2004年12月1日に小売営業を開始したが、建物全体としては90年間ほとんど手を入れてこなかったため老朽化が進んでおり、ブランドの根幹である京町家を未来に残すべく、この度改修が行われることとなった。
本店の改装に際しては、初代・片山文三郎さんから代々受け継がれてきた町家の魅力を最大限に活かす空間デザインがなされている。旧店舗は1階のみの営業だったが、2階の元事務所部分を新ブランド「KATAYAMA」のショールーム兼サロンとして刷新。これまで大切に受け継がれてきた初公開となる絞りのアーカイブ資料、初代・片山文三郎さんの時代より継続的に収集を行ってきた片山蔵書をインスタレーション形式で見ることができる空間が誕生する。
26年春に予定している新シーズンのローンチもこのショールームで行われ、今後コラボレーションラインなども展開予定の同ブランドの世界観を広く発信する拠点として機能する。
京都市中京区蛸薬師通にある本店は、リニューアル後、1階ショップ部分を8月5日にプレオープン。27日には2階スペースの公開を含めたグランドオープンを予定している。