2025年08月05日 09:55

ヤマップは、秋田県および秋田県警察と、山岳救助の際に有用な情報となる登山届に関する「遭難ZERO協定」を締結した。

秋田県における2024年の山岳遭難は36件(前年比13件減)、37人(前年比18人減)で前年より減少しているものの、引き続き高止まりとなっている。登山者は事前に登山の計画を立てる。さらに、登山口に設置されている登山届ポストで専用の書類に登山計画を記入して提出したり、事前に郵送などで登山計画を秋田県警察に提出したりすることが必要で、登山者にとっては二度手間となっていた。また、人があまり行かない低山ではそもそも登山届ポストが設置されていないことや、「低山」だから大丈夫という登山者の気の緩みが登山届提出率が低い理由にもつながっている。

YAMAPは、電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。YAMAPには、事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画が作成できると同時に、「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと、大切な家族など(緊急連絡先)に計画を共有できる提出機能も備えている。今回の協定により、YAMAPに登山計画を提出すると、秋田県・秋田県警察へも共有される。さらに、「YAMAP」は日本全国2万5000座以上の山情報を収録しており、登山届ポストがないような里山や低山にも対応しているため、遭難者の迅速な救助につながる。なお、今回の秋田県・秋田県警察との登山届に関する協定は30例目となる。

ヤマップ