2025年08月04日 16:36

福祉施設を拠点にアートプロジェクトを展開する「TURN LANDプログラム」では、今年度も都内で7件のプロジェクトが始動した。
これは、アーツカウンシル東京と東京都が主催した東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムの一環として2015年に始動した 「TURN」事業(令和3年度終了)の後継事業。福祉施設にアーティストが訪ねる交流プログラムから始まり、およそ10年の試行錯誤を経て、福祉職員とアーティストが共に協働する共創型のアートプロジェクトへと発展させ、現在は運営事務局のNPOとの3者で実施している。
表現者の思いや職員の特技、利用者の個性などが共鳴し合い紆余曲折を経て開発されるプログラムは、その施設の規模や特性を活かした特有のインクルーシブでサステナブルなもの。福祉施設の職員や利用者、アーティスト、地域の人々などが交流を重ね、拠点となる空間やそこに集う人々の魅力を見出しながら、 共にアートプログラムを開発。異なる習慣/視野/価値観をもった人々がそれぞれの「違い」を受け止め合い「共に居られる状況」を目指し、アートと福祉分野の特性を活かしてさまざまな「壁」を創造的に乗り越え、少し先の未来が楽しみになるような状況をつくる。
また、福祉現場の職員やアーティストたちが集い、知見を共有する場を設けることにより、豊かに共生できる社会の実現に向けて協力し合う仲間とのネットワークを醸成。その貴重な取り組みの詳細はこちら。