2025年07月29日 19:58

ミライ菜園は、AI病害虫予測による防除DXアプリ「TENRYO(テンリョウ)」において、新たにコメ(水稲)の病害虫予測機能を追加。イネカメムシをはじめとする水稲病害虫の予防的防除を支援。さらに、これまでJAや農業法人向けに提供してきた本サービスを、個人農家向けにも展開する。

本アプリでは、独自のAIがイレギュラーな気象条件下でも的確な防除タイミングを予測する。実際に豊橋市での実証実験では、冬場のイレギュラーな高気温による病害も正確に予測し、利用者は臨時の防除に繋げることに成功。前年比4~15%の収量増を達成した。

今回、おもに柑橘類のカメムシ予測で培った高精度なAI技術を水稲にも応用。気象データと過去の発生履歴を分析し、イネカメムシをはじめとする水稲病害虫の発生リスクを6日先まで予測する。これにより、最適な防除タイミングを逃さず、被害を未然に防ぐことが可能になる。

名古屋地区周辺のイネカメムシ予測では、AIのアルゴリズムが、6月28日~7月上旬にかけて発生リスクの急上昇を検知。即日アプリユーザーへ警戒や防除を促す「プッシュ通知」を発信した。その後7月16日には、7月上旬の捕獲調査結果をもとにした愛知県の「注意報」を発出。報告によるとイネカメムシを含む斑点米カメムシ類の発生数が7月上旬としては過去10年で2番目に多くなっており、本アプリのプッシュ通知のタイミングと一致。AI予報により、的確なタイミングで早期にユーザーへの注意喚起が行えた。