2025年07月17日 16:07

日本ライフセービング協会(JLA) は「海と日本プロジェクト」を受け、海辺の危険や 利用状況をARで可視化したWebアプリケーション「Water Safety eye」の全国展開をはじめた。

同協会は、離岸流による事故を防ぐため、海岸に設置したAIカメラが離岸流の発生を自動検知し、ライフセーバーのスマートウォッチに通知する「海辺のみまもりシステム」を2019年から運用している。このシステムは、ライフセーバーに通知するだけでなく、スマートフォンアプリの「Water Safetyアプリ」とも連動。このアプリを通して海浜利用者はAIが検知した離岸流発生を確認することができる。しかし、「Water Safetyアプリ」上では、表示される情報がWebカメラの定点画像であるため、はじめて訪れる海岸や広い海岸では離岸流の空間認識が難しいといった課題があった。

「Water Safety eye」は、AR技術を用いているため、手持ちのスマートフォンのカメラを海にかざすことで離岸流や急深などの海辺の危険を確認することができる。危険だけでなく、トイレや遊泳区域、避難路など海辺の利用状況も確認が可能。

また、「海辺のみまもりシステム」が運用されている海岸では、システムで検知された離岸流発生をリアルタイムで「Water Safety eye」から確認できる。AIとARが連動した海辺の事故防止のための取り組みは世界で初の試みとなる。