2025年07月08日 16:08

大建工業は、この度、非住宅分野での活動領域の拡大を目的に、日本空港ビルデングが運営する、羽田空港の課題解決に異業種連携で取り組む研究開発拠点「terminal.0 HANEDA」に参画。7月1日よりサーキュラーエコノミー(循環型経済)に関する実証実験を開始した。
実証実験では、同社の「terminal.0」における取り組みの第一弾として「再生可能なトイレブース」の実証実験を開始。トイレブースは、大掛かりな改修工事を伴わずに設置や撤去作業が可能かつ、誰もが使用する設備であることから、利用者への気づきや意識醸成を促す場としても有用性が期待される。
今回の実証実験では、廃棄衣類繊維を原料としたワークスタジオの繊維リサイクルボード「PANECO(R)」と、建築廃材を再資源化した同社の「インシュレーションボード」を組み合わせたサステナブルなボードを制作。「terminal.0」内のトイレブースの扉や壁・カウンターとして施工した。またトイレブース内には、資源循環のメッセージを掲示することで、利用者に気づきを促し、サステナビリティへの意識醸成を図る。
なお、施工したボードを使用後に粉砕・形成することで、新たなボードとして再利用する検証も予定している。今後は、今回の実験結果をもとに、本ボードの実用化に向けた市場性や品質面の確認を進めていく。