2025年07月03日 19:03

Efficは、営業支援AIエージェント「Effic(エフィック)」の一般提供を開始した。
Efficは、オンライン商談における会話を構造化し、これまで個人の記憶や感覚に依存していた営業の暗黙知を組織の資産として蓄積・活用するAIエージェント。半年のテスト期間において5000件の商談データで検証を重ね、ベータ段階から有料利用を開始するユーザーも含めて、その有効性が実証されている。
オンライン商談の普及により、営業担当者は1日あたりの商談数を大幅に増加させることが可能になった。しかし、その一方で商談内容の振り返りや組織全体での知識共有は困難になっている。これまでの営業支援の多くは、従来のマネジメント思想に基づき、営業担当者が正しく均一に仕事内容を報告することを前提として設計されていた。しかし、忙しい営業担当者ほどその余裕がなく、特に経験の浅い担当者にとって適切な情報を報告すること自体が困難という課題があった。
また、オンライン商談の録画や文字起こしによる手作業の自動化が進む一方で、今度は膨大なデータを扱うことが困難になり、それを汎用的な知識として組織で活用することができないという新たな問題も生じている。Efficは、商談中の会話を解析し、顧客のニーズや提案への反応を構造化する独自技術を搭載している。業務ごとに単体で使用する効率化ツールではなく、営業における暗黙知を可視化し、組織の学習資産として継続的に蓄積し、ユーザーに働きかけていく統合的なAIエージェントとなる。