2025年06月19日 12:09

スペースデータは、JAXA筑波宇宙センターで取得した国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」におけるInt-Ball2の動作データを用いて、デジタルツインとの動作比較実証を実施。全6回の実証実験のうち、今回は第1回目の実証を実施し、成功した。
今回の実証実験は、ISS・「きぼう」日本実験棟を利用する有償利用制度を活用し、ISS内で稼働する船内ロボット「Int-Ball2」実機の動作データを取得。同社が開発するデジタルツイン上で、同じ動作を再現するというもの。実際のISSではカメラや視野の制限により死角になっていた箇所もデジタルツイン上で再現することにより、Int-Ball2の動作を様々な角度から自由に観察・確認できるようになる。
現実の「きぼう」内でのロボットの挙動を録画したものとデジタルツインを比較すると、どちらが本物か判別が難しいほどに高い精度で再現できていることが確認できた。今後も10月まで様々な動作パターンでの比較実証を予定している。
宇宙開発においては、「地上で、宇宙という特殊な環境をいかに正確に再現できるか」が、機器の開発を進める上で非常に重要な要素となる。そこで役立つのが、高精度なデジタルツイン。スペースデータは、デジタルツイン技術の高度化に取り組み、宇宙空間での挙動をリアルに再現できるシミュレーターを提供することで、宇宙ロボット開発の効率化や低コスト化に貢献していく。詳しくはこちら。