2025年06月12日 15:54

北海道大樹町は、6月12日、インターステラテクノロジズと、人工衛星打上げ用の射場 Launch Complex1(LC1)の優先事業者として、打上げに向けた基本合意書を締結した。
大樹町は、ロケットを打上げる東と南方向に海が広がること、広大な土地による射場の拡張性の高さ等の地理的優位性があることから、1985年から40年にわたって航空宇宙産業の誘致を進めてきた。一方、インターステラテクノロジズは2013年、大樹町を本社に事業を開始。2019年と2021年には、HOSPO内の射場兼実験場 Launch Complex0(LC0)から打上げた観測ロケットMOMOが、計3回の宇宙空間到達を達成している。
HOSPOは民間にひらかれた商業宇宙港であり、顧客の多様な軌道に対応でき、東京からのアクセスにも優れた、世界トップクラスの利便性を有する点が特徴。大樹町はLC0に続く次のロケット射場としてLC1を整備しており、2024年12月にLC1での打上げ事業者を公募する情報提供要請(RFI)を実施した。
本合意書は要請に応じた国内外9社のうち、小型人工衛星打上げロケットZEROを開発するインターステラテクノロジズを、LC1における「最も計画の確度が高い事業者」として評価したことに基づき締結。今後は、LC1の早期完成に向け建設工事を着実に進める。それとともに、HOSPOを核とした宇宙関連産業の集積である「宇宙版シリコンバレー」実現に向け、取り組みを加速させる。