2025年06月11日 16:21

アークエッジ・スペースは、自社開発の超小型衛星「AE1c」に搭載されたホステッドペイロードの軌道上運用を実施し、所定のミッションを計画通り完遂した。
ホステッドペイロードサービスとは、利用者が開発した推進機やセンサー、実験機器などを、アークエッジ・スペースが開発・運用する超小型衛星に搭載し、宇宙空間での運用機会を提供するサービス。これにより、利用者は衛星の開発や打ち上げ・運用にかかる負担を軽減し、迅速かつ効率的に宇宙環境下での技術運用や性能評価を行うことが可能となる。本サービスは、多様な主体による宇宙利用の促進に寄与し、宇宙産業の裾野を広げる手段として期待されている。
今回のミッションでは、Pale Blue製の超小型水蒸気式推進機「PBR-10」をホステッドペイロードとして搭載した。本ミッションの目的は、軌道上での運用を通じたデータ取得と作動の健全性確認。アークエッジ・スペースは衛星バスの開発、製造、ミッション達成に必要な衛星運用計画の策定から、運用支援までを一貫して行った。衛星と推進機はともに正常に作動し、所定の運用成果が得られている。
アークエッジ・スペースは、これまでに培った衛星開発・運用の実績と技術力を活かし、今後も国内外の政府機関、研究機関、民間企業の多様なニーズに応じたホステッドペイロードサービスを提供。宇宙空間の利用をより柔軟かつ身近なものにすることで、安全で豊かな未来の実現に貢献していく。