2025年06月10日 20:03

東日本旅客鉄道は、グループ経営ビジョン「変革2027」に掲げる「移動を楽しく、快適・便利に」の実現に向け、乗ること自体も目的となるような新たな夜行特急列車を2027年春に導入する。

今回、E657系特急型車両1編成を全席グリーン車個室タイプの座席に改造することで、夜行など長時間の移動も楽しく快適に利用できる。夜行列車による日常を離れた旅の体験を通じ、鉄道で旅をするワクワクした気持ちを多くの人々に思い起こしてもらうとともに、運行を通じてJR東日本エリアの豊かな自然や文化を国内外に発信し、観光の活性化を目指していく。

車両全体を2色の青が包み込むように、1号車側と10号車側に異なるカラーリングを施している。1号車側には、夜行列車(ブルートレイン)の記憶を受け継ぐ明るい青「メモリアルブルー」を、10号車側には、真夜中から夜明けへと向かう時の流れを象徴する濃紺「ミッドナイトホライズン」を配した。2色の青とそれらをつなぐ白いラインによって夜明け前の一瞬の輝き「ブルーモーメント」を描き出し、かつての夜行列車の旅の楽しさを受け継ぎながら、地域の人々とともにその地域の新しい未来を切り拓いていくという意志を込めた。

運行開始時期は2027年春予定。運行エリアは、首都圏エリア~北東北エリアなどを予定。※時期によって運行エリアの変更あり。車両は、E657系特急型車両10両1編成、改造。座席は全席グリーン車指定席(個室)、定員は120人程度。※個室定員は1~4人を予定。