2025年06月05日 15:55

ユニリタは、純国産ノーコードETLツール「Waha! Transformer(ワハ・トランスフォーマー)」のオプション機能「生成AI連携オプション」におけるセキュア構成技術について、特許を取得した。

本発明は、大規模言語モデル(LLM)などの生成AIサービスが「公開情報のみ」で応答を生成する限界を超え、なおかつ企業・医療現場などの「特殊かつ非公開情報」を安全に活用できる仕組み。機密情報はインターネットに一切流れず、自社内のサーバー(ローカルDB)だけで管理。外部に出すのは「抽象化されたベクトル情報」のみ。実際の文章やファイルは送信せず、それを数学的に不可逆変換したベクトルと呼ばれる不可逆な抽象データのみを、安全な形でクラウドに登録する。

また、生成AIに「回答」と「その根拠」を提示させ、その後、質問・回答・根拠のみを新たな生成AI(または履歴をリセットした同じ生成AI)に再提示して検証。これにより、ハルシネーションの原因となる余計なコンテクストが排除され、より精度の高い、信頼できる回答のみをユーザーに提供できる。

この特許技術により、生成AI活用における「正しい回答」と「情報漏洩防止」を両立し、従来のAI活用の限界を超えた活用を実現する。現在リリース中の「生成AI連携オプション」には、本特許技術が実装されている。各種法人が保有する機密情報・非公開情報を安全に活用できる生成AIの提供を通じて、業務の効率化やビジネスの変革を支援する。