2025年06月02日 15:46

LAND INSIGHTは、「日本版災害チャータ」の実証サービスを提供する衛星データサービス企画(SDS)および「日本版災害チャータ」で衛星データ解析サービスを提供する三菱電機と協業。福島県南相馬市をはじめとした市町村向け災害関連サービスの実用化に向けた検討を開始した。

災害直後の広域被災状況の迅速な把握は、防災対応における重要な課題。しかし実際には、情報不足によって自治体や関連機関の初動対応が妨げられる状況が続いている。また災害発生後の二次災害のリスクが高まる中で、被災地状況の継続的な把握の必要性も高まっている。

こうした背景から、防災分野では衛星データの統合的な活用を目的とした「日本版災害チャータ」の研究開発が進められてきた。しかし自治体での活用においては、これを現場レベルの防災担当者が効果的に活用できる実用的な仕組みに落とし込むことが課題となっている。

今回、LAND INSIGHTが持つ自治体との連携実績や現場ニーズ把握のノウハウ、SDSの「日本版災害チャータ」事務局としての緊急観測ノウハウ、および三菱電機の衛星データ解析技術を組み合わせ、活用可能な災害関連サービスの実用化を目指して検討を開始する。

「日本版災害チャータ」の技術を基礎として、市町村で実際に活用できる防災関連サービスの実用化に向けた検討を3社共同で推進。また、実際の利用実証を通じてフィードバックを得ながら、サービスの改良を重ね、実用性を高めていく。