2025年05月29日 16:00

タイガー魔法瓶は、日本通運および岐阜プラスチック工業と共同で、新開発のステンレス密封真空断熱パネル(TIVIP)採用の保冷輸送器材に関するメディア向け取材会を開催した。本製品は、5月27日より、大阪・関西万博会場内の保冷輸送にて活用開始している。

物流業界が抱える温度管理やエネルギー効率の課題に対し、次世代の断熱技術によるソリューションとして、タイガー魔法瓶は「ステンレス密封真空断熱パネル(TIVIP)」を新たに開発し、実証を行っている。「真空断熱パネル(TIVIP)」は従来の素材と異なり、ステンレスを採用することで高断熱・長寿命・不燃を実現。リーファーコンテナや輸送ボックス、建築資材などへの展開検討が進んでおり、省エネ・安全性・リサイクル性に優れた新素材として注目されている。

今回披露したのは、開発・実証中の保冷輸送機材のうち、5月27日から大阪・関西万博会場内で運用を開始した真空断熱ロールボックスと真空断熱プロテクトボックス、真空断熱リーファーコンテナ。万博での実証では温度データの取得・分析も行われ、プロテクトBOXサーマルは2026年度の商品化を目指している。

取材会当日は、日本通運・岐阜プラスチック工業と共に、業界課題への対応や技術の特長、今後の展望について各社が説明した。本輸送器材は食品・医薬品・電子部品・美術品など幅広い分野での展開が期待されている。