2025年05月28日 19:46

宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BDは、人工衛星打上げ業務「多軌道観測実証衛星の打上げ」事業を受注した。なお、同社が防衛省より受注するのは本件が初となる。
Space BDは、衛星の打上げ支援や宇宙環境利用サービスを手がける「宇宙商社(R)」、衛星ごとの特性やニーズに応じ、最適なロケットの選定・搭載などの宇宙空間への輸送を支援する打上げサポートサービスを創業以来提供している。
本プロジェクトでは、 同社が従来提供している超小型衛星を一度の打上げ機会に複数機搭載する相乗り打上げサポートサービスとは異なり、ロケットを一機調達し、小型衛星を主衛星とした打上げサポートサービスを実施。同社として初の試みとなるが、本サービスにおいても創業以来積み上げてきた知見を応用し、最適なサポートを提供する。
本プロジェクトは、宇宙領域把握(SDA)能力の向上のため、低軌道から静止軌道までの衛星の動きを検知する実証を行う光学衛星を、低軌道へ打上げる役割を担う。
さらに、本プロジェクトは、キヤノン電子が防衛省から受注し開発した実証衛星を、スペースワンのカイロスロケットを利用し、和歌山県串本町・那智勝浦町にまたがる日本初の民間ロケット射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる予定。このような体制により日本の宇宙産業のさらなる発展に貢献していく。