2025年05月21日 16:26

ちの観光まちづくり推進機構が運営する、滞在交流プログラムと旅のブランド「ちの旅」は、長野県茅野市の尖石縄文考古館ロビーにて、写真展「縄文工事大作戦!~“藤森式”竪穴住居『古過庵』ができるまで~」を開催する。

本展では、2024年秋に行われた住居建築ワークショップの様子を、臨場感あふれる写真と解説で紹介する。設計監修は建築家の藤森照信さん。延べ218人が参加し、材料採取から道具づくりまで、まさに“縄文的”工事で生まれた住居「古過庵」の完成までの軌跡を辿る。

このプロジェクトの最大の魅力は、茅野市の「本物の縄文」を感じながら、自分たちの手で住居をつくるという圧倒的なリアルさにある。設計は茅野市出身の建築家・藤森照信さん。復元元となったのは、国宝「縄文のビーナス」が出土した棚畑遺跡の住居跡。材料は白樺の樹皮や藤の蔓など、自然の恵みそのもの。道具も、自作しながら用いた。

完成した住居は、地域の素材と知恵が重なり合った「ちの旅」ならではの作品。住居作りを通して、参加者たちは縄文人の感覚にぐっと近づいた。展示では使用した道具類に実際に触れることもできる。展示を通じて、今後予定されている縄文体験イベントにも参加してもらえるきっかけとなることを期待する。開催期間は5月22日~秋頃。催場所は尖石縄文考古館