2025年05月09日 16:10

事業用自動車事故調査委員会は、2016年の軽井沢スキーバス事故をはじめとした痛ましい事故の削減への取組をさらに進めるべく、安全運転の大切さを伝える啓発マンガを制作。啓発活動や研修、運転者の安全指導に活用してもらうため、全国の関係機関に配布した。本年1月に公表した第一弾に引き続き、今回第二弾の制作・公表となる。

本マンガは、事業用自動車にかかわるプロドライバーや事業者など、より広い人々に調査報告書の事故事例を知ってもらい、安全を再確認するきっかけとして、読みやすいマンガと解説ページの2部構成で制作した。

この中では、これまでに公表した調査報告書の事故事例を元に、2021年に発生した中型トラックの追突事故をはじめ、トラックの事故事例3件を取り上げている。ドライバーが経験した事故発生時の状況を、フィクションとしてマンガのストーリーにすることで、読者により身近な視点で事故を追体験してもらい、改めて安全運転の重要性を確認してもらうことを目的としている。

同委員会は、事業用自動車の交通事故防止と交通事故時の被害軽減を目的として設置された、国土交通省の外部委託組織。公表する調査報告書は、事故の原因を調査・分析し、事故の防止と被害の軽減に寄与することを目的としており、事故の責任を問うために作成されたものではない。今後も事業用自動車事故調査委員会は、交通事故の少ない社会を実現するために活動を続けていく。