2025年05月02日 12:59

循環型農業「アクアポニックス」を、現代社会が直面する食料・環境・エネルギー・資源の複合的課題の解決策として普及し、産業化を推進するため、4月、「一般社団法人アクアポニックス推進協会」を設立した。
アクアポニックスとは、水耕栽培と水産養殖を掛け合わせた無農薬・無化学肥料・無除草剤の循環型農業。アクアポニックスは世界各地で急速に普及しており、持続可能な農業の代表的な手法として注目されている。しかし、これまでは各企業や団体が個別に情報発信を行うことがほとんどで、事例や情報を集約し、その付加価値を一丸となって伝えていく団体はなかった。
アメリカ発祥の技術であるアクアポニックスだが、その管理技術や高機能なシステムにおいては、日本が世界のトップに立っていると言っても過言ではない。アクアポニックス推進協会は、アクアポニックスの産業化を推進し、その技術や生産物の付加価値を生産者や消費者の人々に広く伝えるとともに、現代社会が直面する食料、環境、エネルギー、資源などの複合的課題に対する統合的な解決を目指すべく、同協会を設立した。
アクアポニックス推進協会は、技術的および経済的に持続可能なアクアポニックスシステムの研究、開発、実証、普及を通じて、現代社会が直面する食料、環境、エネルギー、資源の複合的課題に対する統合的な解決を目指す。また、これらの活動を通じて、次世代の農業モデルとしてのアクアポニックスを確立し、持続可能な未来を支える新たな枠組みを構築していくことを使命としている。