2025年05月01日 15:17

AGRISTは、AI搭載自動収穫ロボットを活用したスマート農業の知見と、宇宙からの衛星データを組み合わせた、革新的な農業システムの研究開発を開始した。
これは、持続可能な食料システムを構築するための国の重要戦略である「みどりの食料システム戦略」の実現に貢献するもの。地球温暖化や環境負荷の増大といった課題に対応するため、2050年までに化学農薬の使用量を50%削減、化学肥料の使用量を30%削減、耕地面積に占める有機農業の取り組み面積を25%(100万ha)に拡大するといった目標を掲げている。
AIやロボット、衛星データなどの先端技術を活用したスマート農業の推進は、この戦略の実現に向けた重要な柱の一つと位置づけられている。今回新たに研究開発に着手するシステムでは、AGRISTが強みとする圃場レベルでの精密なAI分析・ロボット制御技術に、衛星データが提供する広域かつ多角的な情報を統合。衛星データからは、地表面温度、植生指数、土壌水分量、気象パターンなどの広範囲な情報を継続的に取得することができる。
これにより作物の生育状況、病害虫リスク、土壌の状態などを俯瞰的かつ早期に把握することが可能に。この衛星データによる広域情報を、AGRISTのAIが解析し、各圃場のAIロボットにフィードバックすることで、データ駆動型農業の実現を目指す。