2025年04月04日 16:29

abaが提供する排泄センサー「ヘルプパッド 2(Helppad 2)」の累計出荷台数が、このたび1000台を突破した。「ヘルプパッド 2」は、介護する人・される人双方の負担軽減を目指し、開発された施設向けの製品。現在、特別養護老人ホームを始めとした介護施設を中心に全国30以上の都道府県で利用されている。

ヘルプパッドは、創業者・宇井吉美さんがうつ病と診断された祖母との生活を通じて、「介護する人の負担を減らしたい」との思いを抱き、介護者を支えるロボット開発の道へ進んだことから生まれた。

そして大学時代の実習先で、介護施設のスタッフから「おむつを開けずに中が見たい」という現場の願いに出会ったことをきっかけに製品開発に着手。そこから「利用者や介護者に装着の負担をかけない非装着型」「排泄(尿・便)を検知」というコンセプトを貫き、10数年に渡る開発を経て、現行機種である「ヘルプパッド 2」を2023年10月に発売した。

その一番の特徴は、ベッドに敷いたシート状の製品が排泄のにおいを検知し、おむつ交換タイミングを介護者に知らせること。排泄リズムに合わせたおむつ交換が可能となり、排泄物との長時間の接触、利用者が不快な思いをする時間を軽減するなど、排泄ケアの最適化をはかれる。また、尿便漏れや空振りを軽減することで業務負担の軽減にも寄与する。