2025年03月19日 19:57

佐川急便が保有する「高尾100年の森」が、環境省の「自然共生サイト」に認定された。物流企業が「自然共生サイト」の認定を受けたのは初めての事例となる。
「自然共生サイト」は、企業の森や里地里山、都市の緑地など「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を認定する環境省の取り組み。認定されるには「里地里山といった二次的な自然環境に特徴的な生態系が存する場」、「越冬、休息、繁殖、採餌、移動(渡り)など、動物の生活史にとって重要な場」であることが求められる。
佐川急便の「高尾100年の森」は、企業、教育機関、専門家など多様な主体との協働により、長期ビジョンにもとづいた里山の再生を推進。東京都八王子市の山林約50ヘクタールを対象に、地球温暖化防止に役立つ里山の再生を「100年」という長期的なビジョンのもとで進めている。さらに、希少種を含む在来動植物の生息や、親子や学生向けの教育の場として解放するなどの活動が評価され、この度の認定に至った。
同社では、「自然共生サイト」の認定を維持することは、生物多様性の維持・回復に関する国際的な目標「30by30」の達成にも寄与すると考えている。今後も地球環境の健全な発展に貢献できるよう取り組みを継続していく。これからも佐川急便は、自然との共生を目指した森の保全活動に取り組むとともに、持続可能な社会の実現に貢献していく。