2025年03月14日 09:51

Jサーキュラーシステムは、川崎市のJFEスチール東日本製鉄所京浜地区において国内最大級の使用済みプラスチックリサイクル施設の建設を進めてきた。2024年10月に先行稼働したケミカルリサイクル原料製造ラインに続き、今回、高度選別ラインを含む全ラインが完成し、4月の本格稼働開始に向け、3月13日に稼働式を執り行った。

本施設は、国内最大級となる200t/日の使用済みプラスチック(一般廃棄物及び産業廃棄物)を処理する能力を備えており、選別から再商品化まで一貫した処理を行う。自治体、事業者が回収した選別されていない使用済みプラスチックをそのまま受け入れることが可能で、今まで選別が困難なことから焼却処理となっていた使用済みプラスチックの再資源化を推進する。回収されたプラスチックは特性に応じてマテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされ、近隣のリサイクル事業者と連携し、資源循環の高度化を図る。

今回、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律第33条(プラ新法)」に基づき、川崎市がJサーキュラーシステムを代表企業とするグループと連携して策定した再商品化計画により、2024年12月に環境大臣・経済産業大臣の認定を取得。1月には藤沢市が同認定を取得し、現在大田区とも同認定取得に向け協議を進めている。複数自治体と複数のリサイクル事業者との連携による認定取得は全国初となる。この認定により、3自治体の市区民から家庭ごみとして分別回収される使用済みプラスチックの多くを本施設で再資源化することが可能となる。

JFEエンジニアリング