2025年03月13日 16:05

オンセミは、高精度の長距離測定と高速移動物体の3Dイメージングを実行する、業界をリードするリアルタイム間接Time-of-Flight(iToF)センサー「Hyperlux ID」ファミリーを発表した。

自動化とロボティクスが産業市場に浸透するのに伴い、複雑な環境における生産性と安全性を向上させるために、高精度の深度情報を迅速かつ効率的に取得する能力は不可欠。しかしこれまでiToFセンサーは、検出範囲が狭い、厳しい照明条件での性能が低い、移動物体の深度計算ができないなどの理由で、使用が制限されていた。

「Hyperlux ID」ファミリーは、独自のグローバルシャッターピクセル・アーキテクチャーとオンボードストレージを使用することで、シーン全体をキャプチャーすると同時に、深度測定をリアルタイムで処理できる。この革新的なアプローチは、標準的なiToFセンサーの限界を克服し、標準的なiToFセンサーの4倍以上となる最大30メートルの深度センシングを可能にする。

すべての機能が小型のフォームファクターに収納されており、さらに、このセンサーファミリーは、モノクロ画像と深度情報を同時に生成可能。これら2つの出力を組み合わせることで、視覚データと深度データに別々のセンサーを用意することなく、環境の総合的なビューを提供できる。これにより、設計の簡素化、業界最長の深度センシング、動的シーン条件下での動作、これまで不可能だった高速移動物体のキャプチャーが可能になった。